子どもがほしいな、と思ってもそうタイミングよく妊娠ってできませんよね。
妊活とは赤ちゃんがほしいと思ったタイミングで夫婦で話し合い、知識を吸収したり、不妊治療までかかる場合といった風に、妊娠に関すること全般のことを表します。
そんな妊活ですが、どんなタイミングでどんなことをすればいいのでしょうか?
妊活のためにやっておくべきことについてご紹介します。
妊活とは
妊活と聞くと赤ちゃんを作る準備期間と思いますよね。最初に来るイメージは「不妊治療」が多いのではないでしょうか。不妊治療は赤ちゃんがなかなかできづらい若い人たちもそうですし、昨今は晩婚化も増えつつあり、高齢出産も増えています。
年を取るとなかなか妊娠しづらくなってきますので、自然妊娠ができない場合は妊活をして妊娠するタイミングを計ります。タイミングを計りながら妊娠するために活動をする、ということです。
もちろん必ず成功するというわけではありません。自然妊娠がいいですが、避妊せずに行為をしてもなかなか授からないこともあります。その場合は不妊治療を始めるきっかけにもなります。
最近では芸能人や海外の有名人なども不妊治療をしたという話題が増えつつあり、徐々にオープンな話題にもなってきています。
ただ妊娠するのではなく、妊活してからの生活や将来子どもは何人ほしいかなどのライフプラン、夫婦で気持ちの共有といったことも大事になってきます。
最近では男性側も妊活に非常に重要な役割を担うようになりつつあり、女性側だけの問題ではなくなりつつあります。タイミングが合えばすぐに妊娠できるかもしれませんが、そうでない場合がほとんどです。ですから妊活で必要な知識を仕入れて、不妊治療や体外受精といった妊娠に関する大事な知識は頭に入れておきましょう。
妊活ですべきことは?
まず妊活ですべきことから説明します。
基礎体温のチェック
妊活を始めるときはまず、女性側は自身の基礎体温をチェックしましょう。毎朝起きた際に起き上がらず、寝たままの状態で舌の裏に体温計を入れて寝起きの体温をチェックします。基礎体温を測ることによって生理などが正しくきているか、正常な排卵が行われているかどうかなどを確かめる重要な項目です。これが抜けているといつ生理が来て、いつ排卵が起こっているかわかりません。大体3か月ほどのデータが必要になってきます。
自分ではどうなっているかわかりませんので、ある程度のデータが取れたら産婦人科などに持っていくといいでしょう。産婦人科で妊娠を希望していると伝えれば、人に合わせたプランを伝えてくれます。その際、今後の治療方針は保険適用内で進めるか自費で進めるかも聞かれます。保険適用内であればやれることは少ないですが、自費であればお金がかかる分妊娠する可能性は高まります。基礎体温のデータができたらそこまで考えておくといいでしょう。
検査
基礎体温のデータをもって産婦人科を訪れた際、いつごろの妊娠を希望しているか、避妊をしていない行為をしているかなどを聞かれます。そのあと女性は子宮内や卵巣のチェック、男性は精子の数や動きなどをチェックする検査に入ります。それ以外にもこれまでかかった病気の有無やホルモン検査などやることは多岐にわたります。これらが全部終わるまでに最低でも2~3回は通院が必要になってきます。
検査には大体1か月程度の時間を有しますので、その間に今後のプランなどを組むこともあります。検査結果が出るまではタイミング療法と呼ばれるものを進められます。
基礎体温から特に生理などが問題なく来ていれば、性行為をするタイミングを医師から教えてもらえます。そのタイミングで妊娠に成功すれば、妊活は終わります。
ただそう簡単にはいきませんので、何度か排卵日を教えてもらい数か月にわたって行う場合があります。検査結果次第ではタイミング療法では妊娠できない可能性もあります。
タイミング療法は自然妊娠したい夫婦や検査の結果が問題ない場合の人が最初に教えてもらう治療法です。治療費は2,000~2万円ほどと病院によって異なります。
人工授精
タイミング療法でも妊娠しない場合は夫婦のどちらか、もしくは両方に問題があります。その場合は行為ではなく、女性の子宮内に直接男性の精子を取り入れる治療法になります。治療費は1万~2万円前後です。
ただこれはあくまで1回分の人工授精の金額であり、前後の検査代などは含まれていません。この方法で妊娠しなかった場合は、男性側の精子の動きが悪い可能性があります。
男性の年によっては精子の動きが鈍ることもあります。他にも女性側の頸管因子がある場合も妊娠がしづらいです。
その場合は次のステップに進みます。
体外受精
体外受精は卵子と精子を一度体外に取り出し、受精させたのちに女性の子宮内に戻す治療法です。女性の体への負担が大きく、人によっては痛みを伴います。
ただ妊娠できる可能性はぐんと上がります。
精子のほうに問題がある場合は、顕微鏡下で精子と卵子を受精させる顕微鏡受精というものがあります。費用は30万~100万円ほどかかります。1回の費用が高額な割に保険適用外です。
何度か通院しなければいけないので、トータルでもかなりの金額がかかってきます。
妊活を行うためにやっておくべきことは?
いざ妊活をしようと思ったとき、いきなり病院に行くのは戸惑いますよね。
妊活をしようと思ったらまずはなにをすればいいのでしょうか。
排卵日を知っておく
妊娠は排卵日を知っておかねばできません。排卵日は基礎体温で徐々に女性の体の温度が上がってくるタイミングです。
毎日基礎体温を付けていれば徐々にわかってきます。そして排卵日ですが、妊娠するためには排卵日当日ではなく排卵日の2日間前がいいと言われています。
男性の精子は一度の射精で3~5日程度生き残れるといわれています。一方受精できるタイミングはたったの1日しかないんです。そのため排卵日当日ではなく、排卵日の2日前に行為を行っておくと、排卵日当日には精子が子宮内に入り込みやすくなります。
そのためできれば排卵日2日前~当日までの3日間ほど連続で行為をすると妊娠する可能性がぐっと上がります。
これには男性側の理解も必要です。ただやみくもに行為をしても意味はありませんし、やりたいタイミングでやっても妊娠はできません。できれば病院に行くときは夫婦で向かうようにしましょう。
医師の話は夫婦で聞いたほうが、今後の方針が決めやすいです。
まとめ
妊活は最近では普通になってきました。自然妊娠がなかなかできない、基礎体温がわからない、二人目以降がなかなか授からないといった風に理由は様々です。
できない場合は一度病院に行ってみるといいかもしれません。
医療を通じて妊娠のことを理解できるはずです。意外な原因や治療法などを教えてもらえるはずです。
迷っているときはまずは基礎体温などの必要なデータを集めるところから始めてみましょう。